NISHIMURA TAKASHI西村 崇
社労士を目指したきっかけ
もともとはバーテンダーをしながら、家庭裁判所の調査官を目指していました。少年事件や家庭問題など、法律・心理・福祉が交差する現場で人を支えたいという想いがあり、昼は勉強、夜は仕事という生活を続けていました。試験には惜しくも届きませんでしたが、「心理福祉の分野で働きたい」という思いは変わらず、社会福祉士の資格を取得しました。
初めて昼間の仕事に就けたのは、20歳から6年ほど経った頃。そこからようやく、自分の社会人としてのキャリアが本格的にスタートしました。
現場で感じた課題と気づき
その後、役所で総合相談員として約8年間、区民の様々な相談に対応してきました。主任として、ワンストップ窓口で多様なニーズに応える中、特にコロナ禍以降は、個人事業主からの相談が急増しました。経営の不安、給料支払いへの悩み、相談先のなさ――そうした切実な声に触れる中で、経営者の孤独と課題に深く共感するようになりました。
もともと福祉分野で年金の知識はありましたが、さらに労務の知識を身につけることで、頑張っている個人事業主の力になりたいという思いが芽生え、社労士を志しました。キャリアアップも兼ねて、福祉から士業の世界へと一歩を踏み出しました。
企業の成長に寄り添いたいと強く思っています。
社労士としての使命とやりがい
私が最も関心を持っているのは「コンサルティング」の部分です。前職では縦割りの制度に限界を感じていたからこそ、社労士として制度提案や基盤づくりを通じて、企業の成長に寄り添いたいと強く思っています。
最初に入った事務所では、労災手続きが中心で物足りなさを感じる場面も多くありました。研修などで学びを重ねる中、より実践的で、企業の体質改善や従業員への発信を支援するような「攻めの社労士」を目指す気持ちが固まりました。
“あなたがいい”と言われる社労士でありたい
スタートパートナーズ社会保険労務士事務所に入社を決めたのは、「あなたが必要だ」と言ってもらえたからです。その言葉に、私自身も本気で応えたいと感じました。代表者としての責任も大きいですが、人生は一度きり。AI時代の中でも、信頼と対話をベースに、付加価値を提供できる社労士でありたいと思っています。
企業の中には、「社員が頑張りたい」と思う気持ちと、「会社の評価」が食い違っているケースも多くあります。そんな時に、双方の“通訳”のような役割を果たすのが社労士だと考えています。就労支援で培った経験から、働き続ける難しさも、経営者の悩みも理解できます。だからこそ、双方にとってWin-Winの関係を築く支援を目指しています。
スタートパートナーズには、意見を受け止めてくれる風通しの良さがあります。今後は、労務の広い領域の中で、スタートパートナーズらしい“強み”をさらに磨いていくことが課題です。税務との連携も活かし、他にはない価値を届けられるよう、私自身も成長し続けていきたいと思います。